Diary

おくたま日記

2019年04月12日

奥多摩暮らしへの道 【第1夜:引越し編】

今から4年ほど前、僕(と妻と猫)のおくたま暮らしがスタートしました。それまでは多摩西部の市部で暮らしていて、職場は八王子の山際。奥多摩から通勤を続けながらの生活でした。

奥多摩で暮らしたいなぁ、住みたいなぁ、と思っている方の参考に、僕が奥多摩で暮らし始めた経緯をお話したいと思います。

出会いは井戸端会議

発端は、なんてことのない立ち話でした。時々遊びに行く、瑞穂町のボルダリングジム。帰り際に向こうのほうからこんな話が聞こえて来ました。

「奥多摩に駅近で家賃○○円の一戸建てがあるんだけど……。」

奥多摩、駅近、一戸建て。家賃○○円は奥多摩の相場では正直どうだか分かんないけど、当時住んでたアパートと比べたらヤバイ安さ。

話していたのは、ジムのオーナーのTさんでした。岩場の開拓・整備などのために奥多摩には少なからず関りがあったのでした。その話に、以前から田舎で暮らしたいと言っていた妻が反応したのがことの始まりでした。

まずは見に行ってみた

数日後、実際にその物件を見に行き、家主さんにも繋いでもらうことができました。

築70年程の古民家。後から増築されて二階建てになっている。床が腐ってる場所もあるけど、何とか直せそう。そして全体にはとても綺麗な状態でした。空き家になってから10年以上経っているものの、家主さんが時々掃除に来ていたのだそうです。

その佇まいを一目見て気に入った僕たち夫婦は入居を即決しました。

しかも、よくよく話を聞けば、家賃○○円と言っていたのは土地の賃借料のことで、家屋は譲渡したい(!)とのこと。事情が多少ややこしいのですが、つまり土地と家屋の所有者が別で、家屋の所有者はかつて土地を借りて家を建てていた、というわけなのでした。

※この家が建てられたのは恐らく終戦直後、つまり小河内ダムの建造中のことで、ダム工事の人足が住まうために作られた家々の一つと思われます。そういった経緯を鑑みるに、同様に土地と家屋の所有者が一致しない物件が多数あるのではないかと予測できますね。

使ってもいない家を持ってても、土地の賃借料がかかって仕方ない、更地で借りた土地だから更地にしなきゃ返せない、といって取り壊すのもただじゃない。だから、譲渡。なんとありがたいお話なのか!

そこから、土地の賃借、家屋の譲渡の手続きが始まりました。始まりました、と言っても、地元の名主と言われている方が間に入ってくれて、ほとんど言われた事をやっているだけで全てが終わりました。不動産屋とかは入ってないし、役場には後から書類出しに行ったくらいです。

そして奥多摩へ

そんなことで、次の週末伊豆に旅行行こうぜ~くらいの勢いで決まったおくたま暮らし。実際に住み始めるまでにはもう少し時間がかかってますが。

ポイントはこれ、全部人づてでつながってる話というところになるかと思います。奥多摩には今たくさんの空き家があります。でも、それって不動産屋に聞いても出てこない。役場に行ってもちょっとだけ。結局、地元の人とか、つながってる人に聞かなきゃ分からない。

僕の場合は偶然たまたま幸運にもいいお話が聞こえてきたけれど、そういうことはなかなかないし、物件を探してる人が見つけられなきゃマッチングできない。こういう問題をクリアにしておきたい。そんなことを薄ぼんやりと思っていた時、おくたま暮らし編集部(仮)と出会い、参加させてもらえることになったのでした。

おっと、少し話がそれましたが、結局、田舎で家を探すとなると、都会のやり方とは少し違うというか、発想を変えておいた方がスムーズになるのかな、と思う今日この頃です。

次回予告

さぁて、来週のおくたま暮らしへの道は……?

スーさん家を直す」「スーさん八王子まで通う」「スーさん横丁で呑む」の三本です

来週もまた見て下さいね~ んが、くくっ((+_+))

Writer

この記事を書いた人

スー

2015年、なんとな~く奥多摩に移住。現在、妻の営む整体サロンの片隅で、電動バイクレンタルショップをこっそり営業中。少年ジャンプと科捜研の女がイキガイのシガナイ中年。

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